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DA VINCI'S CHALLENGE

日替わり ダ・ヴィンチからの挑戦状

INSPIRATION FROM DA VINCI

今日のインスピレーション

ここは、ひらめきを受け取る部屋—メッセージと、フェイブルと、なぞなぞの挑戦状。
彼の言葉と、彼の生き方が語る言葉。一枚、めくってみてください。
たまたま出たその一枚が、いまのあなたに宛てた言葉になっています。
言葉の意味するところは、暗号のように、あなたの手で解いてみてください。
メッセージはこの先も少しずつ増えていきます。次に来たとき、初めて会う一枚が待っています。
His words — and words his life speaks. Turn one, on a whim: the card that happens to appear may be the word you need today. The deck will keep growing.

いま、どんな時ですか

選ぶと、その時に合う言葉だけを、順にめくっていけます。

もう一度押すと、全部の言葉に戻ります。

THE FABLES OF DA VINCI

今日のフェイブル

彼は手稿に、動物や道具を主人公にした小さなお話をいくつも書き残しました。
宮廷の人々に語って聞かせたと伝わります。
一日に、一編。明日になれば、次のお話に出会えます。

カミソリの話
あるカミソリが、鞘を兼ねた柄から刃を起こして、日なたに身を置きました。刃に映る太陽を見て、すっかりうぬぼれます。「今しがた出てきたあの店に、戻るものか。この見事な体で、百姓たちの泡だらけのひげを剃るなんて、まっぴらだ。人目につかない場所に隠れて、静かに暮らそう。」—そうして刃をたたんだまま、数か月を隠れて過ごしました。ある日、外の空気を吸おうと鞘から刃を起こすと、刃は錆びたのこぎりのようになっていて、もう太陽を映しませんでした。「ああ、床屋であの切れ味を使っていたほうが、どれほどよかったか。」
彼の結び:「同じことが、鍛錬をやめて怠けに身をゆだねた心にも起こる。刃の鋭さは失われ、無知の錆が、その形を蝕む。」
— 手稿の寓話より(リヒター編1272)
雪ひらの話
高い山のてっぺんの岩に、小さな雪のひとひらがしがみついていました。「こんなに小さな私が、こんなに高い場所にいるのは、身のほど知らずというものだ。昨日も太陽が、私より上にいた仲間たちをみんな溶かしてしまった。低い、身の丈に合った場所へ行こう。」—そう言って転がり降りるうちに、雪はほかの雪を巻き込んでどんどん大きくなり、ついに丘の上に止まったときには、その丘に劣らぬ大きさになっていました。そしてその夏、太陽に最後まで溶かされずに残った雪となったのです。
彼の結び:「へりくだる者が、高められる—そのための話である。」
— 手稿の寓話より(リヒター編1274)
蟻と粟粒
蟻が、粟のひと粒を見つけました。捕まった粟粒は叫びました。「お願いです。子孫を生むという私の務めを果たさせてくださるなら、あなたに、私と同じ粒を百粒差し上げます。」—そして、その通りになりました。
手放したほうが、百倍になって返ってくることがあります。
— 手稿の寓話より(リヒター編1270)
氷の上のロバ
ロバが、深い湖に張った氷の上で眠り込みました。自分の体のぬくもりが氷を溶かし、目を覚ましたときには水の中。そのまま溺れてしまいました。
自分のぬくもり—居心地のよさそのもの—が、足元を溶かすことがあります。
— 手稿の寓話より(リヒター編1270)
牡蠣とネズミ
漁師の家で魚たちと一緒に放り出された牡蠣が、ネズミに頼みました。「海まで連れて行っておくれ。」ネズミは牡蠣を食べるつもりで「殻を開けてごらん」と言い、噛みつこうとした瞬間、牡蠣は殻を閉じてネズミの頭を挟みました。そこへ猫が来て、ネズミは終わりです。
だます口は、挟まれる。
— 手稿の寓話より(リヒター編1265)
ネズミとイタチと猫
ネズミが巣穴で、イタチに包囲されていました。穴の隙間から迫る危険を見張る日々。そこへ猫が通りかかり、イタチをぱくり。ネズミは木の実を供えて神に感謝し、取り戻した自由を楽しもうと穴から出ました—その瞬間、待ち伏せていた猫の爪が、命ごと自由を奪いました。
敵の敵は、味方とはかぎりません。
— 手稿の寓話より(リヒター編1269)
蛾とろうそく
気ままに飛び回るだけでは満足できなかった蛾が、ろうそくの誘う炎に飛び込みました。繊細な羽は焼け、燭台の足元に落ちた蛾は、涙を拭って顔を上げ、叫びました。「ああ、偽りの光よ。お前はこれまで、私のような者を何匹だましてきたのか。せめて私は、太陽と、汚れた獣脂のまやかしの光とを、見分けるべきだった。」
輝いて見えるものすべてが、太陽ではありません。
— 手稿の寓話より(リヒター編1268)
猿と小鳥
猿が小鳥の巣を見つけ、大喜びで一番小さな一羽を捕まえました。かわいくてかわいくて、口づけをし、抱きしめ、なで回し—そのあまりの愛で、小鳥を殺してしまいました。
彼の付け書き:「子を罰することをせず、悪へ至らせてしまう者たちのために。」かわいがることと、握りつぶすことは紙一重です。
— 手稿の寓話より(リヒター編1268)
犬の背中のノミ
犬の背で暮らすノミが、羊の毛のにおいに気づきました。「あっちのほうが暮らしがよさそうだ。犬の歯や爪にびくびくしなくて済む。」—ためらいもなく引っ越しましたが、羊の毛は根元がぎっしり詰まっていて、どんなに汗をかいても肌まで届きません。あきらめて犬に戻ろうとしたときには、犬はもういませんでした。
よその毛並みは、よく見えるものです。
— 手稿の寓話より(リヒター編1267)
蜘蛛と葡萄
蜘蛛が、蜂や蠅がたくさん集まる甘い葡萄の房を見つけ、「これほど都合のいい場所はない」と巣を張りました。毎日、粒のあいだの隙間に身をひそめ、盗人のように獲物を襲いました。—数日後、葡萄の収穫人が来て、房ごと切り取り、ほかの房と一緒に踏みつぶしました。葡萄は、裏切り者の蜘蛛と、だまされた蠅、両方の落とし穴になったのです。
うますぎる漁場には、収穫の日が来ます。
— 手稿の寓話より(リヒター編1270)
水の高慢
海という堂々たる住まいを持ちながら、水は空の上へ昇りたくなりました。火の元素に励まされ、細かな湯気になって高く高く昇ると、そこは薄く冷たい空気の国。火に見捨てられた小さな粒たちは寄り集まって重くなり、高慢は消え失せ、空から落ちて—乾いた大地に呑まれ、長いあいだ土の中に閉じ込められて、罪を悔いたのでした。
雨から川へ、川から海へ。彼はこの寓話を、水の循環の観察に重ねて書きました。
— 手稿の寓話より(リヒター編1271)
炉の炎とろうそく
ガラス職人の炉で燃えていた炎のひとつが、美しい燭台のろうそくを見て、恋い焦がれました。持ち場を離れ、燃えさしを伝い、狭い隙間から抜け出して、ろうそくに飛びかかり、貪り尽くしました。命を長らえようと炉へ戻ろうとしましたが、かなわず、ろうそくもろとも尽きて、嘆きと悔いの中で汚れた煙に変わりました。—姉妹たちは炉の中で、今も明るく燃え続けています。
よその輝きを奪いに行くと、自分の火が消えます。
— 手稿の寓話より(リヒター編1273)
桃の木のねたみ
桃の木が、隣の胡桃の木にたわわに実る実をうらやみ、自分も負けじと実をつけられるだけつけました。その重みで、桃の木は根元から引き倒され、地面に折れ伏しました。
ねたみから増やした荷は、自分を折ります。
— 手稿の寓話より(リヒター編1275)
道端の胡桃の木
胡桃の木が道端に立って、行き交う人々に実の豊かさを見せびらかしていました。人々は皆、石を投げました。
見せびらかした実りは、石を呼びます。
— 手稿の寓話より(リヒター編1275)
胡桃と鐘楼
カラスにさらわれた胡桃の実が、高い鐘楼の壁の割れ目に落ちました。胡桃は壁に祈りました。「立派な鐘をお持ちの、高く厚い壁さま。父の木の下の豊かな土には落ちられませんでした。どうかこの身を、お見捨てなく。」壁は憐れんで、胡桃をその場所にかくまいました。—やがて胡桃は割れて根を出し、石の隙間を押し広げ、殻から芽を伸ばし、ねじれた根は太って古い石を持ち上げ、壁を裂きました。壁が嘆いたときには、もう手遅れでした。
小さなお願いが、壁を裂くことがあります—良くも、悪くも。
— 手稿の寓話より(リヒター編1277)
石の話
心地よい林のはずれ、石ころ道のそばの小高い場所に、草花に囲まれた石がありました。石は道を行く石たちを見て思いました。「私はなぜ、こんな草の中にいるのだろう。仲間と一緒に暮らしたい。」—そして道へ転がり降りました。それからというもの、車輪に轢かれ、蹄に踏まれ、泥と糞にまみれ、少し身を起こしては、また踏まれ。もといた静かな場所を見上げても、もう戻れません。
彼の結び:「静かな瞑想の暮らしを捨てて、悪意に満ちた人ごみの街へ出る者に、同じことが起こる。」
— 手稿の寓話より(リヒター編1272)
柳とカボチャ
哀れな柳は、まわりの葡萄や木々のせいで、枝を伸ばしても伸ばしても刈られてしまい、思うように空を指すことができませんでした。長い思案の末に、ひらめきます。「そうだ、カボチャだ。あれは人を縛ることはあっても、縛られることのない相棒だ。」カササギに頼んでカボチャの種を運んでもらい、根元に蒔いてもらいました。種はぐんぐん育ち—やがてカボチャは柳の枝という枝に巻きつき、大きな葉で太陽と空を奪い、若枝を地面へ引きずり下ろしました。柳は身を振ってもほどけず、最後には風に助けを求めました。風は激しく吹き、年老いて空ろになった幹を、根元まで真っ二つに裂いたのでした。
縛らない相手を選んだつもりが、縛る名人を招いていました。相棒選びの寓話です。
— 手稿の寓話より(リヒター編1279)
ツグミとフクロウ
ツグミたちは、人間がフクロウを捕まえて足を縛り、自由を奪うのを見て、大喜びしました。ところがそのフクロウは鳥もち猟の囮に使われ、ツグミたちは自由どころか、命まで失うことになったのです。
彼の付け書き:「これは、統治者が自由を失うのを喜ぶ国々のための話である。そのせいで助けを失い、敵の力の中で、自由を、しばしば命までも失うことになる。」
— 手稿の寓話より(リヒター編1266)
いちじくと楡
実のないいちじくの木には、誰も見向きもしませんでした。いちじくは隣の楡に大口を叩きます。「私の前に立って、恥ずかしくないのか。私の子どもたちが実ったら、思い知らせてやる。」やがて実が熟したころ、通りかかった兵士の一隊がいちじくに群がり、実をすべてもぎ取り、枝を折ってしまいました。傷だらけのいちじくに、楡は静かに尋ねました。「いちじくよ。実りがないのと、実りのせいでこのありさまになるのと—どちらが良かったのだね。」
答えを書かずに、問いで終わらせています。彼らしい結び方です。
— 手稿の寓話より(リヒター編1275)
杉の木と風
おのれの美しさを誇った杉は、まわりの木々がうっとうしくなり、離れて一本で立ちました。さえぎるもののなくなった風は、勢いを弱めることなく杉に吹きつけ、根こそぎ大地に投げ倒しました。
うっとうしい仲間の木々は、じつは防風林でした。
— 手稿の寓話より(リヒター編1315)
生垣の旅人草
生垣の旅人草は、垣根の中におさまっているのが不満で、枝を大きく道の上へ投げ出し、向かいの垣根につかまろうとしました。そして、道行く人々に折られてしまいました。
伸びる方向と、折られる場所は、たいてい同じところにあります。
— 手稿の寓話より(リヒター編1315)
ハヤブサと鴨
ハヤブサは、目の前で鴨が水に潜って姿を消したのが、どうにも我慢なりませんでした。あとを追って水へ飛び込むと、羽根が水を吸い、飛べなくなりました。鴨は空へ舞い上がり、溺れていくハヤブサをあざ笑いました。
空の王者も、水の中では鴨に劣ります。得意の場所を離れた強さは、もろいものです。
— 手稿の寓話より(リヒター編1270)
鷲とフクロウ
鷲は、フクロウをからかってやろうと近づいて、鳥もちに翼をとられました。そして人間に捕まってしまいました。
誰かを笑いに行く道には、わなが仕掛けられていることがあります。
— 手稿の寓話より(リヒター編1270)
蜘蛛とスズメバチ
蜘蛛は、裏切りの網で蠅を捕ろうと待ち構えていて、その網の中で、スズメバチに刺されて果てました。
わなの真ん中は、わなの主にとっても、安全な場所ではありません。
— 手稿の寓話より(リヒター編1270)
百合と川の流れ
百合は、ティチーノ川の岸辺に身を置きました。流れは、岸もろとも、百合を運び去りました。
美しい場所と、安全な場所は、別のものです。二行だけの、いちばん短い寓話です。
— 手稿の寓話より(リヒター編1319・41〜42歳ごろの言葉)
植物と支柱
若い植物が、そばに立つ枯れた古い棒と、まわりを囲む乾いた杭に、文句を言いました。けれど—古い棒はその植物をまっすぐに立たせ、杭は、悪い仲間から守っていたのです。
うっとうしいものの何割かは、支えです。
— 手稿の寓話より(リヒター編1276)
火打石と鋼
打たれた火打石は、驚いて鋼をとがめました。「なぜ私をこんな目に遭わせる。」鋼は答えます。「辛抱おし。お前の中から、何が生まれるか見ていてごらん。」火打石は痛みに耐えました—そして、自分の中から火が生まれるのを見たのです。学びはじめの痛みに耐える者だけが、自分の中に眠る火に出会います。彼はこの話を、学問に挫けそうな人のために書き残しました。
鏡と女王
女王を映しているあいだ、鏡は誇らしさに満ちていました。まわりの誰もが、鏡をのぞき込んだからです。やがて女王が去ると、鏡に映るのは、ただの壁だけになりました。借り物の輝きは、持ち主が去れば消えます。誰を映すかではなく、何を映しても曇らない澄んだ面でいること—鏡の値打ちは、そこにあります。
THE PROPHECIES OF DA VINCI

今日の挑戦状

彼は「予言」と題して、恐ろしげな言い回しのなぞなぞを書き溜めていました。
大げさな預言のように始まり、答えはいつも身近なもの—500年前のとんちです。
一日に、一問。明日になれば、次の謎に出会えます。
※問いの結びの呼びかけは、彼の流儀をまねた当サイトの演出です。

夜、巨大な人の姿が現れる。近づけば近づくほど、その姿は縮んでいく。—さて、これは何のことか。恐れるな、目を開け。答えは、いつもすぐそばにある。
あなたの答えが定まったら—ここに触れて、確かめるがいい。
答え:夜、灯りが壁に映す「人の影」
— 手稿の「予言」より(リヒター編1308)
多くの人がせっせと取り去る。だがそれは、減らされるほど、大きくなっていく。—さて、これは何のことか。恐れるな、目を開け。答えは、いつもすぐそばにある。
あなたの答えが定まったら—ここに触れて、確かめるがいい。
答え:掘られていく「穴」
— 手稿の「予言」より(リヒター編1295)
頭をもたげると目に見えてふくらみ、頭を戻すと、たちまちしぼむ。—さて、これは何のことか。恐れるな、目を開け。答えは、いつもすぐそばにある。
あなたの答えが定まったら—ここに触れて、確かめるがいい。
答え:羽根の「枕」
— 手稿の「予言」より(リヒター編1295)
多くの人がせっせと汲み上げるが、汲めば汲むほど、反対側から逃げていく。—さて、これは何のことか。恐れるな、目を開け。答えは、いつもすぐそばにある。
あなたの答えが定まったら—ここに触れて、確かめるがいい。
答え:一本の縄で引く、二つの「釣瓶(つるべ)」
— 手稿の「予言」より(リヒター編1295)
人々は、最も遠い国どうしで語り合い、返事をし合うだろう。—さて、これは何のことか。恐れるな、目を開け。答えは、いつもすぐそばにある。
あなたの答えが定まったら—ここに触れて、確かめるがいい。
答え:国から国へ「手紙」を書くこと
※500年後の今は、彼の「予言」以上のことが起きています。
— 手稿の「予言」より(リヒター編1296)
大森林の木々が、空気の力で海を渡り、東から西へ、大勢の人間を運んで走るだろう。—さて、これは何のことか。恐れるな、目を開け。答えは、いつもすぐそばにある。
あなたの答えが定まったら—ここに触れて、確かめるがいい。
答え:森の木で造られた「帆船」
— 手稿の「予言」より(リヒター編1296)
動物の皮を風が通り抜けると、人間たちが踊りだすだろう。—さて、これは何のことか。恐れるな、目を開け。答えは、いつもすぐそばにある。
あなたの答えが定まったら—ここに触れて、確かめるがいい。
答え:皮袋の笛「バグパイプ」
— 手稿の「予言」より(リヒター編1302・45〜47歳ごろの言葉)
動物の皮が、大きな叫びと悪態で、人間の沈黙を破らせるだろう。—さて、これは何のことか。恐れるな、目を開け。答えは、いつもすぐそばにある。
あなたの答えが定まったら—ここに触れて、確かめるがいい。
答え:革の「ボール」の球技
— 手稿の「予言」より(リヒター編1302・45〜47歳ごろの言葉)
それ自身は裂かれているのに、多くのものをひとつにまとめる。—さて、これは何のことか。恐れるな、目を開け。答えは、いつもすぐそばにある。
あなたの答えが定まったら—ここに触れて、確かめるがいい。
答え:絹糸をそろえる、割った葦の「櫛」
— 手稿の「予言」より(リヒター編1302・45〜47歳ごろの言葉)
人は、自分の命を支えてくれるものを、激しく打ちすえるだろう。—さて、これは何のことか。恐れるな、目を開け。答えは、いつもすぐそばにある。
あなたの答えが定まったら—ここに触れて、確かめるがいい。
答え:麦の「脱穀」
— 手稿の「予言」より(リヒター編1302・45〜47歳ごろの言葉)
幸いなるかな—死者たちの言葉に、耳を傾ける者は。—さて、これは何のことか。恐れるな、目を開け。答えは、いつもすぐそばにある。
あなたの答えが定まったら—ここに触れて、確かめるがいい。
答え:良い「書物」を読む人
— 手稿の「予言」より(リヒター編1300・45〜47歳ごろの言葉)
多くのものが、転がり落ちながら、かえって大きくなっていくだろう。—さて、これは何のことか。恐れるな、目を開け。答えは、いつもすぐそばにある。
あなたの答えが定まったら—ここに触れて、確かめるがいい。
答え:雪の上を転がる「雪玉」
— 手稿の「予言」より(リヒター編1297)
海の大部分が空へ飛び去り、長いあいだ、帰ってこないだろう。—さて、これは何のことか。恐れるな、目を開け。答えは、いつもすぐそばにある。
あなたの答えが定まったら—ここに触れて、確かめるがいい。
答え:「雲」
— 手稿の「予言」より(リヒター編1297)
この生き物たちは、暗い洞窟に身を隠し、灯りのないまま、何か月も家族を養うだろう。—さて、これは何のことか。恐れるな、目を開け。答えは、いつもすぐそばにある。
あなたの答えが定まったら—ここに触れて、確かめるがいい。
答え:「蟻」
— 手稿の「予言」より(リヒター編1293)
父と母が、わが子よりも、もらい子をかわいがるようになるだろう。—さて、これは何のことか。恐れるな、目を開け。答えは、いつもすぐそばにある。
あなたの答えが定まったら—ここに触れて、確かめるがいい。
答え:接ぎ穂を養う木—「接ぎ木」
— 手稿の「予言」より(リヒター編1310)
人々は、自分の作った物が壊されていくのを、喜んで眺めるだろう。—さて、これは何のことか。恐れるな、目を開け。答えは、いつもすぐそばにある。
あなたの答えが定まったら—ここに触れて、確かめるがいい。
答え:「靴屋」—靴は、履きつぶされるために作られる
— 手稿の「予言」より(リヒター編1312・43〜45歳ごろの言葉)
冬のあいだ雪の下に隠れていたものは、夏になれば、すべてあらわに暴かれるだろう。—さて、これは何のことか。恐れるな、目を開け。答えは、いつもすぐそばにある。
あなたの答えが定まったら—ここに触れて、確かめるがいい。
答え:隠しごと
彼自身の注記:「隠れきれない、偽りのこと。」
— 手稿の「予言」より(リヒター編1318・45〜47歳ごろの言葉)
地球の反対側に立つ人間どうしが、語り合い、からかい合い、抱き合うだろう。—さて、これは何のことか。恐れるな、目を開け。答えは、いつもすぐそばにある。
あなたの答えが定まったら—ここに触れて、確かめるがいい。
答え:地球は丸い、ということ(どんな人の足の下にも、反対側に立つ人がいる)
彼の時代、地球が丸いことは学者には知られていました。でもそれを宴会のなぞなぞにしたのは、彼くらいです。
— 手稿の「予言」より(リヒター編1296)
死んだ者たちが、生きている者たちを乗せて、運んで行くだろう。—さて、これは何のことか。恐れるな、目を開け。答えは、いつもすぐそばにある。
あなたの答えが定まったら—ここに触れて、確かめるがいい。
答え:馬車と船(死んだ木で作られている)
— 手稿の「予言」より(リヒター編1304・45〜47歳ごろの言葉)
大蛇が空高く舞い上がり、鳥と戦うのが見られるだろう。—さて、これは何のことか。恐れるな、目を開け。答えは、いつもすぐそばにある。
あなたの答えが定まったら—ここに触れて、確かめるがいい。
答え:コウノトリが運んでいく蛇
— 手稿の「予言」より(リヒター編1309)
地の底から生き物たちが生まれ出て、すさまじい轟音であたりの者を打ちのめし、その息で人を殺し、都市と城を滅ぼすだろう。—さて、これは何のことか。恐れるな、目を開け。答えは、いつもすぐそばにある。
あなたの答えが定まったら—ここに触れて、確かめるがいい。
答え:大砲(土の中の鋳型から生まれ、火の息を吐く)
兵器の設計も頼まれた彼が、大砲を「恐ろしい生き物」として描いています。
— 手稿の「予言」より(リヒター編1309)
死んだものたちが地の底からよみがえり、その激しい動きで、数えきれない人間をこの世から送り出すだろう。—さて、これは何のことか。恐れるな、目を開け。答えは、いつもすぐそばにある。
あなたの答えが定まったら—ここに触れて、確かめるがいい。
答え:鉄(地中から掘り出される「死んだ」金属。それが武器になる)
— 手稿の「予言」より(リヒター編1297)
多くの人が、牛の角によって、痛ましい死を遂げるだろう。—さて、これは何のことか。恐れるな、目を開け。答えは、いつもすぐそばにある。
あなたの答えが定まったら—ここに触れて、確かめるがいい。
答え:牛の角で作られた弓
— 手稿の「予言」より(リヒター編1296)
多くの者が、母の背の皮を剥ぎ、裂くだろう。—さて、これは何のことか。恐れるな、目を開け。答えは、いつもすぐそばにある。
あなたの答えが定まったら—ここに触れて、確かめるがいい。
答え:畑を耕す人(母なる大地を、鋤で裂く)
見た目は恐ろしく、答えは日々の営み—この落差が、彼のなぞなぞの型です。
— 手稿の「予言」より(リヒター編1300・45〜47歳ごろの言葉)
最も良い働きをした者ほど、最も打たれ、その子らは奪われ、剥かれ、砕かれるだろう。—さて、これは何のことか。恐れるな、目を開け。答えは、いつもすぐそばにある。
あなたの答えが定まったら—ここに触れて、確かめるがいい。
答え:クルミの木(実を落とすために、棒で打たれる)
実り多い者ほど叩かれる—「出る杭」の話を、彼は木で書きました。
— 手稿の「予言」より(リヒター編1303・45〜47歳ごろの言葉)
海から遠く離れた大山脈が、海を、その場所から追い出すだろう。—さて、これは何のことか。恐れるな、目を開け。答えは、いつもすぐそばにある。
あなたの答えが定まったら—ここに触れて、確かめるがいい。
答え:川(山を削った土を運び、海辺を埋め立てていく)
— 手稿の「予言」より(リヒター編1297)
共同体で仲良く暮らす者たちが、その蓄えを奪うために、住まいごと滅ぼされるだろう。—さて、これは何のことか。恐れるな、目を開け。答えは、いつもすぐそばにある。
あなたの答えが定まったら—ここに触れて、確かめるがいい。
答え:蜜蜂(蜂蜜のために、巣ごと壊される)
— 手稿の「予言」より(リヒター編1329)
人々は、自分では知らないまま、最大の栄誉と、盛大な華やぎを受けるだろう。—さて、これは何のことか。恐れるな、目を開け。答えは、いつもすぐそばにある。
あなたの答えが定まったら—ここに触れて、確かめるがいい。
答え:葬儀(栄誉を受ける本人は、もう知らない)
— 手稿の「予言」より(リヒター編1294)
数えきれない命が絶たれ、地の上に、数えきれない空き地ができるだろう。—さて、これは何のことか。恐れるな、目を開け。答えは、いつもすぐそばにある。
あなたの答えが定まったら—ここに触れて、確かめるがいい。
答え:牧草の刈り入れ
— 手稿の「予言」より(リヒター編1311)
人は、体を動かさぬまま世界中を駆け、闇のただ中に大いなる輝きを見て、あらゆる種類の獣と、人間の言葉で語り合うだろう。高いところから落ちても、傷ひとつ負わない。おお、人類の驚異よ—何という狂気が、お前をここまで連れて来たのか。—さて、これは何のことか。恐れるな、目を開け。答えは、いつもすぐそばにある。
あなたの答えが定まったら—ここに触れて、確かめるがいい。
答え:夢
なぞなぞでありながら、夢というものの正体をここまで言い当てた文章は、当時ほかにありません。
— 手稿の「予言」より(リヒター編1293)
海の都市よ。お前の市民が、男も女も、腕も脚も固く縛られているのが見える。縛る者たちはお前の言葉を解さず、お前は涙の訴えと、ため息と、嘆きだけで悲しみを晴らすほかないだろう。—さて、これは何のことか。恐れるな、目を開け。答えは、いつもすぐそばにある。
あなたの答えが定まったら—ここに触れて、確かめるがいい。
答え:おくるみに包まれた赤ん坊(泣くことでしか、訴えられない)
— 手稿の「予言」より(リヒター編1293)
都市よ。お前の子らが、自国の残忍な獣によって、自分の家の中で引き裂かれるだろう。—さて、これは何のことか。恐れるな、目を開け。答えは、いつもすぐそばにある。
あなたの答えが定まったら—ここに触れて、確かめるがいい。
答え:ネズミを捕る猫
— 手稿の「予言」より(リヒター編1293)
おお自然よ、なぜこれほど不公平なのか。善い働きの報酬に最も過酷な苦しみを受け、虐げる者のために生涯尽くす子らがいる。—さて、これは何のことか。恐れるな、目を開け。答えは、いつもすぐそばにある。
あなたの答えが定まったら—ここに触れて、確かめるがいい。
答え:打たれて働くロバ
働く動物への同情を、彼は生涯書き続けました。
— 手稿の「予言」より(リヒター編1293)
人は、木々のあいだで眠り、食べ、暮らすだろう。—さて、これは何のことか。恐れるな、目を開け。答えは、いつもすぐそばにある。
あなたの答えが定まったら—ここに触れて、確かめるがいい。
答え:木の板(家も、寝台も、木でできている)
— 手稿の「予言」より(リヒター編1293)
生きていた体の大部分が、他の生き物の体の中へ移り住むだろう。—さて、これは何のことか。恐れるな、目を開け。答えは、いつもすぐそばにある。
あなたの答えが定まったら—ここに触れて、確かめるがいい。
答え:食べ物(命は、命へ引っ越していく)
カードにある「私たちの生は、他のものたちの死によって作られている」と同じ思想です。
— 手稿の「予言」より(リヒター編1293)
御子への信仰を告白する多くの者が、母の名においてのみ、神殿を建てるだろう。—さて、これは何のことか。恐れるな、目を開け。答えは、いつもすぐそばにある。
あなたの答えが定まったら—ここに触れて、確かめるがいい。
答え:マリアに捧げられた教会たち
当時の教会の建てられ方への、観察の一言です。
— 手稿の「予言」より(リヒター編1293)
多くの人が、その正体を知れば恐れおののくはずのものを、熱心に、大切に追いかけるだろう。—さて、これは何のことか。恐れるな、目を開け。答えは、いつもすぐそばにある。
あなたの答えが定まったら—ここに触れて、確かめるがいい。
答え:強欲(金銭への執着)
— 手稿の「予言」より(リヒター編1295)
多くの者が小さな獣を狩るだろう。その獣は、少ないほど多く捕られ、多いほど、捕られない。—さて、これは何のことか。恐れるな、目を開け。答えは、いつもすぐそばにある。
あなたの答えが定まったら—ここに触れて、確かめるがいい。
答え:シラミ捕り
清潔な人ほど、少ないシラミを丁寧に捕る—500年前の暮らしの皮肉です。
— 手稿の「予言」より(リヒター編1295)
ある獣の舌が、別の獣の腸の中に見られるだろう。何と汚らわしいことか。—さて、これは何のことか。恐れるな、目を開け。答えは、いつもすぐそばにある。
あなたの答えが定まったら—ここに触れて、確かめるがいい。
答え:ソーセージ(舌を、腸に詰める)
— 手稿の「予言」より(リヒター編1295)
獣の食べ物が、その口を通らず、皮を通り抜けて、地に落ちるだろう。—さて、これは何のことか。恐れるな、目を開け。答えは、いつもすぐそばにある。
あなたの答えが定まったら—ここに触れて、確かめるがいい。
答え:動物の毛で作られた篩(ふるい)
— 手稿の「予言」より(リヒター編1295)
猛々しい雄牛の角が、夜の灯りを、荒れ狂う風から守るだろう。—さて、これは何のことか。恐れるな、目を開け。答えは、いつもすぐそばにある。
あなたの答えが定まったら—ここに触れて、確かめるがいい。
答え:角のランタン(角を薄く削って、風よけにした)
— 手稿の「予言」より(リヒター編1295)
空飛ぶ生き物たちが、おのれの羽根を、人間を支えるために差し出すだろう。—さて、これは何のことか。恐れるな、目を開け。答えは、いつもすぐそばにある。
あなたの答えが定まったら—ここに触れて、確かめるがいい。
答え:羽根布団
— 手稿の「予言」より(リヒター編1295)
ぬかるみがあまりにひどく、人は、自分の国の木々の上を歩くようになるだろう。—さて、これは何のことか。恐れるな、目を開け。答えは、いつもすぐそばにある。
あなたの答えが定まったら—ここに触れて、確かめるがいい。
答え:木靴
— 手稿の「予言」より(リヒター編1295)
多くの土地で、人は、大きな獣の皮の上を歩き回るだろう。—さて、これは何のことか。恐れるな、目を開け。答えは、いつもすぐそばにある。
あなたの答えが定まったら—ここに触れて、確かめるがいい。
答え:牛革の靴底
— 手稿の「予言」より(リヒター編1295)
人は、聞こえない者に語りかけるだろう。目を開いたまま見ない者に。答えの返らぬ者に恵みを乞い、目の見えない者のために、灯りをともすだろう。—さて、これは何のことか。恐れるな、目を開け。答えは、いつもすぐそばにある。
あなたの答えが定まったら—ここに触れて、確かめるがいい。
答え:聖人の絵や像に祈る人々
絵には祈るのに、隣の人には祈らない—そんな世相への皮肉と読まれています。
— 手稿の「予言」より(リヒター編1295)
刃物を手にした者たちが向かい合い、押しては引き、引いては押す。だが互いを傷つけはしない。間に入る者だけが、災いを見る。—さて、これは何のことか。恐れるな、目を開け。答えは、いつもすぐそばにある。
あなたの答えが定まったら—ここに触れて、確かめるがいい。
答え:二人挽きの大鋸(おが)
— 手稿の「予言」より(リヒター編1295)
悲痛な叫びが聞こえ、身ぐるみを剥がれ、裸にされ、動けなくされた者たちの、くぐもった声が聞こえるだろう。—さて、これは何のことか。恐れるな、目を開け。答えは、いつもすぐそばにある。
あなたの答えが定まったら—ここに触れて、確かめるがいい。
答え:絹繰り(繭から糸を取ること)
— 手稿の「予言」より(リヒター編1295)
仕事に出かけるのに、最も豪華な衣を着る者たちがいる。その衣は、前掛けの形をしているだろう。—さて、これは何のことか。恐れるな、目を開け。答えは、いつもすぐそばにある。
あなたの答えが定まったら—ここに触れて、確かめるがいい。
答え:ミサをあげる司祭の祭服
— 手稿の「予言」より(リヒター編1296)
女たちが、自らすすんで、男に、すべての罪と、最も秘密の行いを打ち明けるだろう。—さて、これは何のことか。恐れるな、目を開け。答えは、いつもすぐそばにある。
あなたの答えが定まったら—ここに触れて、確かめるがいい。
答え:告解(罪の告白)
— 手稿の「予言」より(リヒター編1296)
多くの者が、労働と質素な暮らしを捨てて、壮麗な建物の中で富に囲まれて暮らし、それこそが神に喜ばれる道だと言うだろう。—さて、これは何のことか。恐れるな、目を開け。答えは、いつもすぐそばにある。
あなたの答えが定まったら—ここに触れて、確かめるがいい。
答え:(当時の)豊かな修道院
貧しさを説く者が富に住む—500年前の教会への、率直な皮肉です。
— 手稿の「予言」より(リヒター編1296)
無数の人間が、自分のものでもなく、自分の力の及びもしないものを、持ち主の許しなく、公然と売るだろう。人間の正義は、それを止めない。—さて、これは何のことか。恐れるな、目を開け。答えは、いつもすぐそばにある。
あなたの答えが定まったら—ここに触れて、確かめるがいい。
答え:天国を売ること(免罪符)
ルターの宗教改革より20年以上前に書かれた一文です。
— 手稿の「予言」より(リヒター編1296)
素朴な人々が、もはや何も見えなくなった者のために、道を照らす大量の灯りを運ぶだろう。—さて、これは何のことか。恐れるな、目を開け。答えは、いつもすぐそばにある。
あなたの答えが定まったら—ここに触れて、確かめるがいい。
答え:葬列の灯
— 手稿の「予言」より(リヒター編1296)
地上に、たえず争い合う獣が見られるだろう。その悪意には果てがなく、広大な森の木々をなぎ倒し、腹が満ちれば、あらゆる生き物に死と悲しみと労苦と戦争を配ることを楽しみとする。天へ昇りたいと望むが、体の重さがそれを許さない。地にも、地の下にも、水の中にも、追われず、乱されず、損なわれぬものは、何ひとつ残らないだろう。—さて、これは何のことか。恐れるな、目を開け。答えは、いつもすぐそばにある。
あなたの答えが定まったら—ここに触れて、確かめるがいい。
答え:人間
彼の「予言」の中で、最も痛烈な一問です。500年前に書かれたことの意味を、考えさせられます。
— 手稿の「予言」より(リヒター編1296)
東が西へ、南が北へ、大音響と震えとともに、宇宙をめぐって駆け回るだろう。—さて、これは何のことか。恐れるな、目を開け。答えは、いつもすぐそばにある。
あなたの答えが定まったら—ここに触れて、確かめるがいい。
答え:風
— 手稿の「予言」より(リヒター編1297)
太陽の光線が、地上のものに、火をつけるだろう。—さて、これは何のことか。恐れるな、目を開け。答えは、いつもすぐそばにある。
あなたの答えが定まったら—ここに触れて、確かめるがいい。
答え:凹面鏡(光を集めて、火を起こす)
— 手稿の「予言」より(リヒター編1297)
人は、おのれの爪で、おのれの肉を引き裂くほどの病を得るだろう。—さて、これは何のことか。恐れるな、目を開け。答えは、いつもすぐそばにある。
あなたの答えが定まったら—ここに触れて、確かめるがいい。
答え:かゆみ(疥癬)
— 手稿の「予言」より(リヒター編1299・45〜47歳ごろの言葉)
人は、自分の命を養うはずの食べ物を、投げ捨てるだろう。—さて、これは何のことか。恐れるな、目を開け。答えは、いつもすぐそばにある。
あなたの答えが定まったら—ここに触れて、確かめるがいい。
答え:種まき
— 手稿の「予言」より(リヒター編1299・45〜47歳ごろの言葉)
人間どうしでありながら、互いの言葉がまったく通じない者たちが見られるだろう。—さて、これは何のことか。恐れるな、目を開け。答えは、いつもすぐそばにある。
あなたの答えが定まったら—ここに触れて、確かめるがいい。
答え:外国語(ドイツ人とトルコ人、と彼は例を書いています)
— 手稿の「予言」より(リヒター編1300・45〜47歳ごろの言葉)
父たちは、これまで大切に守ってきた警戒を捨てて、娘を、男の力に引き渡すだろう。—さて、これは何のことか。恐れるな、目を開け。答えは、いつもすぐそばにある。
あなたの答えが定まったら—ここに触れて、確かめるがいい。
答え:嫁入り
— 手稿の「予言」より(リヒター編1300・45〜47歳ごろの言葉)
人は墓から出て、飛ぶ生き物に姿を変え、他人の食卓から、その手の中の食べ物さえ奪うだろう。—さて、これは何のことか。恐れるな、目を開け。答えは、いつもすぐそばにある。
あなたの答えが定まったら—ここに触れて、確かめるがいい。
答え:ハエ
— 手稿の「予言」より(リヒター編1300・45〜47歳ごろの言葉)
ああ、何ということだ。救い主が、ふたたび十字架にかけられるのが見える。—さて、これは何のことか。恐れるな、目を開け。答えは、いつもすぐそばにある。
あなたの答えが定まったら—ここに触れて、確かめるがいい。
答え:十字架像を彫る彫刻家
— 手稿の「予言」より(リヒター編1303・45〜47歳ごろの言葉)
悪しき非業の死を遂げた者たちの墓から、大きな音が出るだろう。—さて、これは何のことか。恐れるな、目を開け。答えは、いつもすぐそばにある。
あなたの答えが定まったら—ここに触れて、確かめるがいい。
答え:人間の口(食べられた生き物たちの墓)
— 手稿の「予言」より(リヒター編1303・45〜47歳ごろの言葉)
感情を書きつけられた皮と語らえば語らうほど、人は賢くなっていくだろう。—さて、これは何のことか。恐れるな、目を開け。答えは、いつもすぐそばにある。
あなたの答えが定まったら—ここに触れて、確かめるがいい。
答え:羊皮紙の本
— 手稿の「予言」より(リヒター編1303・45〜47歳ごろの言葉)
主の宿るほとんどすべての聖櫃が、ひとりでに、世界中の道を歩き回るのが見られるだろう。—さて、これは何のことか。恐れるな、目を開け。答えは、いつもすぐそばにある。
あなたの答えが定まったら—ここに触れて、確かめるがいい。
答え:聖体を身に受けた司祭たち
— 手稿の「予言」より(リヒター編1303・45〜47歳ごろの言葉)
草を食べる者たちが、夜を昼に変えるだろう。—さて、これは何のことか。恐れるな、目を開け。答えは、いつもすぐそばにある。
あなたの答えが定まったら—ここに触れて、確かめるがいい。
答え:牛(その脂から、ろうそくが作られる)
— 手稿の「予言」より(リヒター編1304・45〜47歳ごろの言葉)
多くの者の口から、食べ物が取り出されるだろう。—さて、これは何のことか。恐れるな、目を開け。答えは、いつもすぐそばにある。
あなたの答えが定まったら—ここに触れて、確かめるがいい。
答え:かまどの口
— 手稿の「予言」より(リヒター編1304・45〜47歳ごろの言葉)
人は、他人が自分の苦しみから利益を得るのを、喜ぶようになるだろう。—さて、これは何のことか。恐れるな、目を開け。答えは、いつもすぐそばにある。
あなたの答えが定まったら—ここに触れて、確かめるがいい。
答え:医者(病で暮らしを立てる)
— 手稿の「予言」より(リヒター編1305・45〜47歳ごろの言葉)
死んだ者たちが、千年ののちに、多くの生きている者たちを養うだろう。—さて、これは何のことか。恐れるな、目を開け。答えは、いつもすぐそばにある。
あなたの答えが定まったら—ここに触れて、確かめるがいい。
答え:聖人(その名のもとで、教団が暮らす)
— 手稿の「予言」より(リヒター編1305・45〜47歳ごろの言葉)
かつて火で焼かれ、滅ぼされたものが、多くの人から自由を奪うだろう。—さて、これは何のことか。恐れるな、目を開け。答えは、いつもすぐそばにある。
あなたの答えが定まったら—ここに触れて、確かめるがいい。
答え:石灰(焼いた石から、牢獄の壁が作られる)
— 手稿の「予言」より(リヒター編1305・45〜47歳ごろの言葉)
死んだのちも、自分の家の中で朽ちてゆき、あたりの空気を満たす者が、どれほど多いことか。—さて、これは何のことか。恐れるな、目を開け。答えは、いつもすぐそばにある。
あなたの答えが定まったら—ここに触れて、確かめるがいい。
答え:浜に打ち上げられた貝
— 手稿の「予言」より(リヒター編1306・45〜47歳ごろの言葉)
四本足の獣たちの背に、莫大な財宝が積まれ、方々へ運ばれていくだろう。—さて、これは何のことか。恐れるな、目を開け。答えは、いつもすぐそばにある。
あなたの答えが定まったら—ここに触れて、確かめるがいい。
答え:銀と金を運ぶラバ
— 手稿の「予言」より(リヒター編1307)
白い衣をまとい、傲然とした身ぶりで、金属と火を振りかざして人を脅す者が現れる。だがそれは、誰ひとり傷つけない。—さて、これは何のことか。恐れるな、目を開け。答えは、いつもすぐそばにある。
あなたの答えが定まったら—ここに触れて、確かめるがいい。
答え:振り香炉(ミサで香を焚く)
— 手稿の「予言」より(リヒター編1310)
人工の武器が、人間から、生まれつきの武器を奪うだろう。—さて、これは何のことか。恐れるな、目を開け。答えは、いつもすぐそばにある。
あなたの答えが定まったら—ここに触れて、確かめるがいい。
答え:ナイフ(爪を使うことを、忘れさせる)
— 手稿の「予言」より(リヒター編1324・41歳ごろの言葉)
鏡は、女王を映しているあいだ、誇らしげにふるまう。女王が去れば—鏡は、ただそこに残る。—さて、これは何のことか。恐れるな、目を開け。答えは、いつもすぐそばにある。
あなたの答えが定まったら—ここに触れて、確かめるがいい。
答え:鏡
未完の走り書きです。借り物の輝きの話として読めます。
— 手稿の「予言」より(リヒター編1324・41歳ごろの言葉)
知ることだけでは十分ではない。実行しなければならない。

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